X線回折の利用による残留応力測定

材料に外力を加えていない場合に生じる応力を残留応力といい、これは材料を溶接したり熱処理を加えたりすることで発生します。

また、機械加工により材料を塑性変形させた場合にも発生します。残留応力は、材料の破壊原因となることがあるため、これを測定し把握することで、機械製品の品質向上や安全性の確保につながります。

残留応力を測定する場合、X線回折を利用することで、材料を破壊することなく内部に発生している応力を測定することができます。また、非破壊であるだけでなく、正確な測定ができます。X線回折とは、試料にX線を照射した時に生じる回折という現象であり、残留応力の測定以外にも物質の定性分析や結晶構造の特定といった用途に使われています。

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