様々な彫金工具とその活用について
日本で伝統的に作られている金属製品の中には、彫金を利用しているものがあります。
これは、金属の表面を彫金工具を用いて表面加工を行うというものです。
製品には様々なタイプのものがありますので、それに伴い工具についても色々なものが用いられます。
多くのものが小さなサイズのものがかなりありますので、工具についてもそれに適したものとなっています。
作業分解して考えると、まず材料を切るということがありますので糸ノコなどが利用されます。
また表面加工を行うためのタガネなどもあります。
ただ対象が異常に小さいので、大変精密な加工ができるように工夫されています。
このような2つの工具を用いることにより、おおよその形ができるということになるわけですが、後半で行われるのが仕上げの加工になります。
仕上げの加工としては、磨くという作業が入ってきます。
従って、そのためにはヤスリが使われるということになります。
ヤスリについても様々なタイプのものが知られています。
金属製のヤスリもあれば、紙やすりなど使われることもあります。
おおよその仕上げが終わった後に使われるのは表面加工です。
まず表面をきれいにするために超音波洗浄が行われます。
その後に、メッキなどの作業が行われることになります。
また、いくつかの材料を組み合わせるというような作業も行われることになりますが、そのような際に利用されるのはろう付けと呼ばれます。
融点の低い合金を利用して2つの金属を接合するというものです。